高木キヨ子氏 「このごろ思うこと」

「このごろ思うこと」

「このごろ思うこと」

 多くの大臣が土井真樹候補への応援に駆けつけ、
比例代表でやっと衆議院議員に当選、国会に送り込んでいただきました。
ありがとうございました。私どもにとっては、国会が近くになりました。

小泉総理大臣が豊田スタジアムへ、谷垣財務大臣は2度も豊田市へ。
第三次小泉改造内閣が発足、猪口邦子氏が、
少子化・男女共同参画担当大臣に入閣。


しかし、色々なことがめまぐるしく起こっています。
外国での大津波・ハリケーン等の惨事、地震がいつ起きても不思議でないという時に、
不法建築事件。最近の女子小学生の殺傷事件、何ともいたたまれない出来事です。

今 気になることは、最近よく耳にする「ニート」「フリーター」という言葉です。
「ニート」は、学校に行かず、仕事にも就かず、職業訓練も受けず、
家に引きこもっている若者の総称であり、
「フリーター」とは、正社員として就職せず(出来ずというケースも多い)、
アルバイトの延長のようなことを色々やっている若者を言います。

ニートは、全国で80万人とも100万人とも言われています。

豊田市の実態は正確に調査されていません。
(と言うより調査をすることが困難なのです)
今の日本社会の最大の課題である少子高齢化問題と並んで、
深刻な社会問題であることは事実です。一言でいえば、
ニートやフリーターは豊かな成熟社会の副産物であり、
複雑化した効率一辺倒の高度自由主義経済の犠牲者でもありましょう。

しかし、基本的には、家庭教育の問題や本人の甘えの生き方もあるのでしょう。
しかし、根本は、日本という国が国民にどういう理念を伝えてきたか、
どういう将来像を描いてみせているのか、ということが見えないことではないでしょうか。
まさに、どういう豊田市民を期待しているのかということです。

戦後60年が経ち、経済的に行き詰まり、それまでの矛盾と歪みが子どもたちに
集積し、今日の子どもたちに出現しているように思われます。
核家族や個人の生き方にも、大きな問題となっていることはもちろんですが、
税収減や年金を始めとする社会保障制度など社会や国へも大きな影響を及ぼすことは
必至です。少子化問題は即ニート・フリーター問題ではなく、決して若者だけの
問題としてとらえるのではなく、あらゆる年代の人々が我がこととして考え、
日頃の生活の仕方、さらには生き方を一度しっかり見つめ直してみる必要があります。

先日、ある会で、「エントロピーの法則」ということを耳にしました。
秩序あるものは秩序のない方向へ進むという意味の法則で、
自分自身を振り返る良い言葉でした。

また先日、NHKの「ご近所の底力」という番組で、
ニート対策を地域の皆で考えていこうという活動をしているグループの紹介がありました。

ゴミ拾いのボランティアに、ニートの若者を誘い出し、声を掛け合うことで、若者が人とのつながりを実感し、会話が弾み、人から感謝される喜びを感じ、地域おこしに参加していく様子が報告されました。

何の事はない私たちのひと昔前の状態を見れば、当り前の家庭や地域社会を再現しているだけなのです。

もう一度、私たちは、当り前の子育てや家庭を再構築して、あらゆる年代の者たちが関わることでの子育てを考えてみる必要があると思うのです。

PROFILE 
○昭和31年3月・・・・・・・・ 現豊田西高等学校卒業
○昭和34年3月・・・・・・・・ 名古屋文化学園幼稚園教員養成所卒業
○昭和43年3月・・・・・・・・ 日本福祉大学卒業
○昭和32年4月~昭和50年3月・ トヨタ、宮口、山之手、高橋幼稚園勤務
○昭和50年4月~昭和56年3月・ 童子山、宮口幼稚園園長
○昭和56年4月~平成3年1月・・ 豊田市青少年婦人課長
○昭和56年4月~昭和63年3月・ 勤労青少年ホーム所長
○平成3年4月・・・・・・・・・ 豊田市議会議員:現在に至る
○平成3年11月・・・・・・・・ 名古屋文化学園理事:現在に至る

議会活動 
○地域福祉対策特別委員会副委員長 ○思政クラブ副幹事長
○青少年相談所連絡協議会委員長 ○豊田市議会前議長
○就学指導委員会委員長 ○思政クラブ副幹事長(2期)等歴任